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最強の武器―認知バイアス

  • 澤拓磨 TS&Co.代表取締役 兼 最高経営責任者(CEO)
  • 7月9日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月14日




概要

  • 認知バイアスとは、「個々人の持つ認知の偏り」

  • 認知バイアスは、経営の様々な局面に影響を与える。従って、CEOにとって認知バイアスは無視できない存在

  • 著者の知る限り、判断・意思決定局面のみを取り上げて、認知バイアスを敵(ネガティブ)とみなす論調が一般的だが、少なくともCEOにとっては、認知バイアスは味方(ポジティブ)であり最強の武器だと考えている。なぜなら、認知バイアスこそがCEO独自の理想構想を可能とし、自社を地球上に7億6,666万社超存在するとされる企業とは一線を画す企業とするため

  • 認知バイアスを最強の武器に結果を出し続けるための要諦は、①自社流経営を確立する、②意志に集中する、③リーダーシップを発揮するの3つ。そして、結局のところ、認知バイアスを最強の武器に結果を出し続ける最も重要な要諦は、リーダーシップを発揮することに他ならない




認知バイアスは敵か味方か


認知バイアスとは、「個々人の持つ認知の偏り」のことだ。

人により過去の経験により創られた世界観をはじめとする観は異なり、日々触れる情報も全く異なることから、全ての人々が認知バイアスを抱えている。


認知バイアスは、経営の様々な局面に影響を与える。

例えば、長期ビジョンを構想する時。長期ビジョンでは、長期の時間軸を経て世界の中で自社はどのような存在になっていたいかを定めることになるが、その際には認知バイアスを抱える世界観と自社観を総動員して長期ビジョンが構想される。

また、人事評価時も同様だ。人事評価は、幾ら仕組み(360°評価等)でカバーしたとしても、少なからず評価者の認知バイアスが介在する余地が残る。


挙げればキリがない程、認知バイアスは経営の様々な局面に影響を与えているのだ。

従って、CEOにとって認知バイアスは無視できない存在なのである。


では、認知バイアスとは、敵だろうか。味方だろうか。

著者の知る限り、判断・意思決定局面のみを取り上げて、認知バイアスを敵(ネガティブ)とみなす論調が一般的だと思う。しかし、本当にそうだろうか。


著者はむしろ、少なくともCEOにとっては、認知バイアスは味方(ポジティブ)であり最強の武器だと考えている。

なぜなら、認知バイアスこそがCEO独自の理想構想を可能とし、自社を地球上に7億6,666万社超存在するとされる企業とは一線を画す企業とするためだ。


では、CEOはどのように認知バイアスを最強の武器に結果を出し続ければよいだろうか。その要諦について、著者の考えを紹介しよう。




認知バイアスを最強の武器に結果を出し続けるための要諦


認知バイアスを最強の武器に結果を出し続けるための要諦は、以下3つだ。


1.自社流経営を確立する

世にある●●流経営とは、認知バイアスを最強の武器とした代表例だ。

●●流経営にまで昇華された認知バイアスの結果を出し続けることへの貢献度は計り知れない。


2.意志に集中する

認知バイアスの存在を知りながらも確信に至った意志(確信に至るのは容易ではなく、情報収集に明け暮れ、青い鳥症候群に陥るケースもある)に集中することは、結果を出し続けること、ひいては、独自の経営を実現することに繋がる。

なぜなら、意志に集中することは実行を生み結果を引き寄せ、認知バイアスを帯びた意志の実現は独自の経営を生むためだ。


3.リーダーシップを発揮する

結局のところ、認知バイアスを最強の武器に結果を出し続ける最も重要な要諦は、リーダーシップを発揮することに他ならない。

CEOは、自らの認知バイアスの存在を知りながらも、リーダーシップを発揮して結果を出し続けるのだ。


もし読者が、認知バイアスを敵(ネガティブ)としてのみ認識されているのであれば、味方(ポジティブ)、あるいは、武器と捉えなおし、自社の経営に活かされては如何だろうか。



著者

澤 拓磨(さわ たくま)

TS&Co.グループホールディングス株式会社 代表取締役 CEO創業者

経営変革プロフェッショナル


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