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偶然性CEOと再現性CEO

  • 澤拓磨 TS&Co.代表取締役 兼 最高経営責任者(CEO)
  • 7月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:3 日前




概要

  • 経営とは、結果を出し続ける行動。異次元の結果を出し続ける行動と定義してもよい。従って、経営の本質は結果。従って、経営をするとは、結果を出し続ける行動をする、異次元の結果を出し続ける行動をすること

  • CEOとは、経営の最高責任者。従って、CEOの本質は結果を出し続けること、異次元の結果を出し続けること

  • 経営・CEOの本質とは、結果、結果を出し続けること

  • 偶然性CEOとは、「経営・CEOの本質を本能的に理解し、直感、直観・勘を頼りに、時に運頼みもしながら結果を出し続けることを目指すCEO」で、ハイリスク・ハイリターンな経営をするCEO

  • 再現性CEOとは、「経営・CEOの本質を理解し、神学的・科学的・哲学的に体系化された経営観を頼りに確実に結果を出し続けることを目指すCEO」で、ローまたはミドルリターン・ローリスクな経営をするCEO

  • 偶然性CEOと再現性CEOの本質的な違いは、リスク許容度。偶然性CEOはリスク許容度が高く、再現性CEOは低い

  • 結果を出し続けている限り、偶然性CEOと再現性CEOのどちらで経営に挑もうが、各CEOの自由。決して、どちらが優れているか?という問いに悩む必要はないし、どちらかに傾倒しようがしまいが、ハイブリッドCEOで勝負しようが好きにすべき

  • しかしながら、各CEOの好き嫌いや得手不得手は存在する。従って、各CEOの自由と責任のもと、最も結果を出し続けられるであろう特色で勝負すればいい




そもそも経営・CEOとは何か


CEOの特色を考察する前に、そもそも経営・CEOとは何か、TS&Co.グループの考えを紹介したい。


経営とは、結果を出し続ける行動だ。結果を出し続けるだけに飽き足らず、異次元の結果を出し続ける行動と定義してもよい。

従って、経営の本質は結果であり原因ではない。結局のところ、結果が全て。これが経営の真理である。

従って、経営をするとは、結果を出し続ける行動をする、異次元の結果を出し続ける行動をすることだ。経営不振に陥っているCEOに対し、あのCEOは経営をしていないと表現されることがあるが、あのCEOは結果を出し続ける行動をしていない、異次元の結果を出し続ける行動をしていないと読み替えると理解しやすい。


CEOとは、経営の最高責任者だ。

従って、CEOの本質は結果を出し続けること、異次元の結果を出し続けることである。


現実の経営現場では、経営・CEOの本質である結果、結果を出し続けることを、ある程度は共通認識化しつつ、各CEOの自由と責任のもと自由な経営が行われている。


本論考では、数あるCEOの特色の中でも対極に位置し現代のCEOを大きく二分しやすい2つの特色、すなわち、偶然性CEOと再現性CEOについて考察を深めたい。




偶然性CEOと再現性CEOの本質的な違い


まずは、偶然性CEOと再現性CEOについて整理しよう。


偶然性CEOとは、「経営・CEOの本質を本能的に理解し、直感、直観・勘を頼りに、時に運頼みもしながら結果を出し続けることを目指すCEO」だ。

所謂、ストリートスマートなCEOと言える。起業家出身のオーナーCEOにこのタイプが多い。

強みは、当該CEOの直感、直観・勘が時代の要請を捉えていた場合、再現性CEOには真似できない爆発的な利益(リターン)を創出できる可能性がある点だ。一方、弱みは、当該CEOの直感、直観・勘が時代に受け入れられなかった場合、極めて大きな損失(ロス)を出す可能性がある点である。

つまり、偶然性CEOとは、ハイリスク・ハイリターンな経営をするCEOと言える。


再現性CEOとは、「経営・CEOの本質を理解し、神学的・科学的・哲学的に体系化された経営観を頼りに確実に結果を出し続けることを目指すCEO」だ。

所謂、ブックスマートなCEOと言える。高学歴・大企業出身のCEOにこのタイプが多い。

強みは、当該CEOが高水準の経営観を持つ場合、先人の知恵や自らの経験を活かし偶然ではなく必然として高確率で結果を出し続けられる点だ。一方、弱みは、必然・高確率を重視するが故に、爆発的な利益創出を必ずしも目指していない点や思考に酔い十分な実行がなされない場合がある点である。

つまり、再現性CEOとは、ローまたはミドルリターン・ローリスクな経営をするCEOと言える。


では、偶然性CEOと再現性CEOには、本質的にどのような違いがあるのだろうか。

著者は、リスク許容度が本質的な違いだと考えている。偶然性CEOはリスク許容度が高く、再現性CEOは低い。

先に偶然性CEOは起業家出身のオーナーCEOに多いタイプで、再現性CEOは高学歴・大企業出身のCEOに多いタイプだと述べたが、CEOの経験が背景となり特色となって表れるのだろう。




本質は結果、結果を出し続けること


数あるCEOの特色の中でも対極に位置し現代のCEOを大きく二分しやすい偶然性CEOと再現性CEOの本質的な違いについて紹介した。


ここで、改めて、経営・CEOの本質に立ち返って頂きたい。


経営・CEOの本質とは、結果、結果を出し続けることだ。

従って、結果を出し続けている限り、偶然性CEOと再現性CEOのどちらで経営に挑もうが、各CEOの自由なのである。

決して、どちらが優れているか?という問いに悩む必要はないし、どちらかに傾倒しようがしまいが、ハイブリッドCEOで勝負しようが好きにすべきなのだ。


しかしながら、各CEOの好き嫌いや得手不得手は存在する。

従って、各CEOの自由と責任のもと、最も結果を出し続けられるであろう特色で勝負すればいいのだ。


尚、著者は、経験を背景に、再現性CEOが色濃いハイブリッドCEOだと認識している。


読者は、偶然性CEOか再現性CEOか、ハイブリッドCEOか。はたまた、独自の特色で勝負するCEOだろうか。



著者

澤 拓磨(さわ たくま)

TS&Co.グループホールディングス株式会社 代表取締役 CEO創業者

経営変革プロフェッショナル


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