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シンプル・無意識の経営

  • 澤拓磨 TS&Co.代表取締役 兼 最高経営責任者(CEO)
  • 7 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:3 日前




概要

  • シンプル・無意識の経営とは、「確立された自社流経営をシンプル・無意識に行う経営」。その価値は、「経営から一切の無駄が取り除かれ、結果を最大化しうること」

  • 例えば、米国企業経営界の伝説的存在で44年連続増収を実現したことで名高いエマソン・エレクトリック等の企業は、シンプル・無意識の経営を体現したお手本とも言える存在ではないか

  • シンプル・無意識の経営を体得する際には、①経営の基本を修め自社流経営の土台を創る、②実践を通じて学習し自社流経営を更新し続ける、③自社流経営を確立する、④確立された自社流経営を繰り返し実践しシンプル・無意識の経営を体得するの流れを経る

  • シンプル・無意識の経営を体得するための本質は「継続」。常にさらに先があると探求し続ける姿勢が求められる




シンプル・無意識の経営とその価値


シンプル・無意識の経営とは、「確立された自社流経営をシンプル・無意識に行う経営」だ。

そして、その価値は、「経営から一切の無駄が取り除かれ、結果を最大化しうること」にある。


著者は、シンプル・無意識の経営は、経営の究極形と言えるかもしれないと考えている。


シンプル・無意識の経営をCEOをはじめとするリーダーシップ・チームで実践できている組織があるとすれば、それは非常に恐るべき組織と言えるだろう。


例えば、米国企業経営界の伝説的存在で44年連続増収を実現したことで名高いエマソン・エレクトリック等の企業は、シンプル・無意識の経営を体現したお手本とも言える存在ではないかと著者は考えている。


では、シンプル・無意識の経営を体得するにはどうすればよいか。著者の考えを紹介しよう。




シンプル・無意識の経営を体得する流れと要諦


シンプル・無意識の経営を体得する際には、以下の流れを経ると著者は考えている。


1.経営の基本を修め自社流経営の土台を創る

シンプル・無意識の経営を体得する出発点は、先人の知恵を学習することを通じて一般的に正解とされる経営の基本を修め、それに対し多少の自己解釈を加えた自社流経営の土台を創ることだ。

経営の構造を文書等に落とし込み、常にその構造を更新できる状態を創ることが非常に重要となる。


2.実践を通じて学習し自社流経営を更新し続ける

10,000時間の法則(ある分野で真に一流の専門家になるためには約10,000時間の意図的な練習が必要であるという考え方)を実践するプロセスだ。

前プロセスで創られた自社流経営の土台は次々と更新され、経営の各要素に対して持論を持てるようになる。権威ある人物の言葉を借りたり、一般論を振りかざすのではなく、持論を持てているかどうかが次のプロセスに進めるか否かの判断基準となる。


3.自社流経営を確立する

1・2のプロセスを経て自社流経営の確立を確信する。しかしながら、多くの場合、このプロセスで確信していた自社流経営の確立は誤認識であり、シンプル・無意識の経営を体得するまでにはまだ道半ばであり中間地点に過ぎない。


4.確立された自社流経営を繰り返し実践しシンプル・無意識の経営を体得する

確立された自社流経営をさらに繰り返し繰り返し実践し、本能・身体知として定着させ、意識せず無意識に経営を行える状態となる。この状態が、シンプル・無意識の経営を体得した状態である。


シンプル・無意識の経営を体得するための本質は「継続」だ。常にさらに先があると探求し続ける姿勢が求められる。


シンプル・無意識の経営とは、「確立された自社流経営をシンプル・無意識に行う経営」であり、その価値は、「経営から一切の無駄が取り除かれ、結果を最大化しうること」だ。

もし、読者がシンプル・無意識の経営の体得を企図される際は、本論考を参考にしてみては如何だろうか。



著者

澤 拓磨(さわ たくま)

TS&Co.グループホールディングス株式会社 代表取締役 CEO創業者

経営変革プロフェッショナル


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