ケイパビリティの核心
- 澤拓磨 TS&Co.代表取締役 兼 最高経営責任者(CEO)
- 7月10日
- 読了時間: 4分
更新日:7月14日
概要
ケイパビリティとは、「真似できない原因創出力」
戦略論の世界では、長年、ケイパビリティ派とポジショニング派に分かれ、どちらが企業パフォーマンスの実現においてより重要かと白熱した議論が展開されてきたが、現役のCEO・実務家である著者の持論では、ケイパビリティの方がより重要だと考えている
なぜなら、高いケイパビリティを備えていれば、質の高いポジショニング戦略を立てポジショニングを発見・確立・強化・持続でき、既存のポジショニングを捨て新規のポジショニングに移行できるため
特に、2025年現在の経営環境では、過去に確立したポジショニングを持続できる期間が短くなり持続難易度が高まり続けており、ケイパビリティの重要度が高まるばかり。ケイパビリティの時代と言える
ケイパビリティの核心は、「CEOのセルフ・リーダーシップ」。なぜなら、企業のケイパビリティは、CEOをはじめとするリーダーのリーダーシップと現場組織のフォロワーのフォロワーシップとして発揮されるが、リーダーシップとフォロワーシップのいずれにおいても、その起点はCEOのセルフ・リーダーシップであるため
CEOが自らの勝ちパターンや世界観・自分観・自社観等を総動員し、理想・戦略・計画を構想・決断して先頭で理想を実現し、CEOのセルフ・リーダーシップを証明し続けることで、組織としてのケイパビリティを最大化できる
従って、CEOが自社のケイパビリティに物足りなさを感じたり、逆に、高い競争優位性を見出している場合には、自らのセルフ・リーダーシップを再考することが効果的
ケイパビリティの時代
ケイパビリティとは、「真似できない原因創出力」だ。
戦略論の世界では、長年、ケイパビリティ派とポジショニング派に分かれ、どちらが企業パフォーマンスの実現においてより重要かと白熱した議論が展開されてきたが、現役のCEO・実務家である著者の持論では、ケイパビリティの方がより重要だと考えている(当然、ポジショニングも非常に重要ではあるが)。
なぜなら、高いケイパビリティを備えていれば、質の高いポジショニング戦略(世界に自社の価格と価値を焼き付ける)を立てポジショニング(世界からみた自社の価格と価値の位置づけ)を発見・確立・強化・持続でき、既存のポジショニングを捨て新規のポジショニングに移行できるためだ。
特に、2025年現在の経営環境では、過去に確立したポジショニングを持続できる期間が短くなり持続難易度が高まり続けており、ケイパビリティの重要度が高まるばかりだ。
まさにケイパビリティの時代と言えよう。
では、どうすればケイパビリティを発見・確立・強化・持続できるだろうか。そのための本質となるケイパビリティの核心について著者の考えを紹介しよう。
核心はCEOのセルフ・リーダーシップ
結論から述べると、ケイパビリティの核心は、「CEOのセルフ・リーダーシップ」だ。
なぜなら、企業のケイパビリティは、CEOをはじめとするリーダーのリーダーシップと現場組織のフォロワーのフォロワーシップとして発揮されるが、リーダーシップとフォロワーシップのいずれにおいても、その起点はCEOのセルフ・リーダーシップであるためだ。
CEOが自らの勝ちパターンや世界観・自分観・自社観等を総動員し、理想・戦略・計画を構想・決断して先頭で理想を実現し、CEOのセルフ・リーダーシップを証明し続けることで、組織としてのケイパビリティを最大化できる。
従って、CEOが自社のケイパビリティに物足りなさを感じたり、逆に、高い競争優位性を見出している場合には、自らのセルフ・リーダーシップを再考することが効果的だろう。
ケイパビリティの時代。
もし読者が、ケイパビリティに問題意識をお持ちであれば、本論考を参考にされてみては如何だろうか。
著者
澤 拓磨(さわ たくま)
TS&Co.グループホールディングス株式会社 代表取締役 CEO創業者
経営変革プロフェッショナル
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