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やれないではなくやらない

  • 澤拓磨 TS&Co.代表取締役 兼 最高経営責任者(CEO)
  • 7月19日
  • 読了時間: 4分



概要

  • CEOが何かにつけて運頼みでいるとしたら、当該CEOはCEO失格。なぜなら、運頼みではリスク・不確実性が高すぎ、ステークホルダーはCEOというギャンブルに身を投じていることと同義だと考えるため

  • 従ってCEOは、何かにつけて運頼みにするのではなく、何かにつけて計画的でいる必要があり、最終的に人事を尽くして天命を待つ、感謝と共に天命に従う状態に至ることがベスト

  • そのためには、CEOは経営に関する非常に高い総合力が求められる。つまり、究極的には、経営においてやれないことは何もない状態が理想であり、CEOに「やれない」は許されない

  • しかしながら、仮に経営においてやれないことは何もないCEOの場合でも経営の全てを1人で行うべきではなく、最高の結果を出し続けるため得意なことに集中すべき

  • 経営においてやれないことは何もないとは、全ての能力が等しいことを意味しない。非常に高い総合力の中でも、必ず得手不得手が存在する。従って、最高の結果を出し続けるためには、得意なことに集中すべき。何でもできるからといって、何でもかんでもやろうとするのは、最高の結果を出し続けるという目的・目標を実現するためには最適解とは言えない

  • やれないではなくやらないは、特定領域でやれないことは何もない状態にあるCxOやリーダー、マネージャーにおいても適用可能




CEOにやれないは許されない


CEO(経営の最高責任者)が何かにつけて運頼みでいるとしたら、当該CEOにどのような印象を抱くだろうか?

もし、自社のCEOがそのような人物であったとするならついていきたいと思うだろうか?

そのようなCEO自身は変化する経営環境下、安心して心を落ち着かせながら経営生活を過ごせるだろうか?この状態をベストな状態だと自信をもって言えるだろうか?


恐らく、多くの読者が運頼みのCEOについていきたいとは思わないだろうし、ベストな状態とは考えないだろう。


著者は、CEOが何かにつけて運頼みでいるとしたら、当該CEOはCEO失格だと考える。

なぜなら、運頼みではリスク・不確実性が高すぎ、ステークホルダーはCEOというギャンブルに身を投じていることと同義だと考えるためだ。当然、当該CEOが類まれなる強運の持ち主であり、ギャンブルではなく計算された投資として当該CEOについていっているという考え方もあるかも知れないが少数派だろう。

従ってCEOは、何かにつけて運頼みにするのではなく、何かにつけて計画的でいる必要があり、最終的に人事を尽くして天命を待つ、感謝と共に天命に従う状態に至ることがベストだと考える。

そのためには、CEOは経営に関する非常に高い総合力が求められる。つまり、究極的には、経営においてやれないことは何もない状態が理想であり、CEOに「やれない」は許されないと言えよう。


では、仮に経営においてやれないことは何もないCEOの場合、経営の全てを1人で行うべきだろうか。その場合、極めてコントローラブルな経営を実現できるかも知れないが、効率性の低下は否めない。

この問いに対する著者の考えを紹介しよう。




最高の結果を出し続けるため得意なことに集中


結論を述べると、「仮に経営においてやれないことは何もないCEOの場合でも、経営の全てを1人で行うべきではなく、最高の結果を出し続けるため得意なことに集中すべき」と著者は考えている。


経営においてやれないことは何もないとは、全ての能力が等しいことを意味しない。非常に高い総合力の中でも、必ず得手不得手が存在する。

従って、最高の結果を出し続けるためには、得意なことに集中すべきだ。何でもできるからといって、何でもかんでもやろうとするのは、最高の結果を出し続けるという目的・目標を実現するためには最適解とは言えない。


本論考では、CEOを主語に、やれないではなくやらないという考え方を紹介した。しかしながら、この考え方は特定領域でやれないことは何もない状態にあるCxOやリーダー、マネージャーにおいても適用可能だ。


もし読者が、CEOとして経営にどのように関与すべきかに関して問題意識をお持ちの場合、本論考を参考にされてみては如何だろうか。



著者

澤 拓磨(さわ たくま)

TS&Co.グループホールディングス株式会社 代表取締役 CEO創業者

経営変革プロフェッショナル


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